「地方銀行はオワコン」
いまだに就職活動で根強い人気を誇る地方銀行ですが、ネームバリューで人が集まっているだけで、かつての威厳は残念ながら残っていません。
平成のなかでも、マイナス金利以降の経営は最も苦しいと言っても過言ではないです。
ぼくが新卒で地方銀行に入った2017年は、マイナス金利が導入されて1年ちょっと経ったまさにどん底のときでした。
これから就職活動で地方銀行を志望しようとしている方には申し訳ないですが、よほどの理由がない限りはほかの仕事を選ぶ方が賢明です。
これからぼくが新入行員のときに感じた『地方銀行員の闇』について解説していきます。
30代になるまでほとんど上がらない年収
やはり、ぼくが一番気になったのは収入です。
月の手取りは大体16~17万円程度で、新卒の手取りの平均と比べると平均かそれ以下ぐらいで決して高くはありません。
肝心のボーナスもぼくのところは給料1か月分でした。
同窓会で周りのボーナスを聞いたときに倍ぐらい違う人もいて、凹んだのを今でも覚えています。(笑)
さらに一番驚いたのが、入社4年目の先輩に初任給の額を伝えたときに「俺よりもらってんじゃねーよ(笑)」と冗談を言われたときです。
初任給って引かれる税金が少ないので通常より多めにもらうことができるんですよね。
そのときの手取りが19万円前後だったので、4年働いてもそれ以下しかもらえないということになります。
けっこうショックですよね。(笑)
昇給のシステム的に年功序列なので、役職につくまではどんぐりの背比べです。
そのため、ある程度経験を積んでから、もっと待遇が良い銀行に転職する人も多かったです。
『銀行=安定している』というのは、もはや幻想でしかありません。
残業の少なさと福利厚生だけが唯一の救い
唯一の救いは、残業の少なさと福利厚生が充実しているところです。
残業は長くても20時ごろまででそれ以上残ることはほとんどありませんし、週に1日はノー残業デーがしっかりとあります。
完全週休二日制で有給や育休もちゃんと取れるのでブラックではありません。
給料とボーナスを除けば、待遇自体はホワイトだと思います。
銀行なのに売る商品は保険やクレジットカードばかり
銀行員の仕事といえば、将来性のある企業に融資をしたり、経営が苦しい会社や個人の財務相談にのったりといった銀行員にしかできない仕事を想像しますよね。
良くも悪くもドラマ『半沢直樹』のようなイメージを持っている人がほとんどだと思います。
しかし、いざ働いてみると若手は生命保険や投資信託をひたすら売り続ける日々で、金融の何でも屋さんになっているのが現状です。
「今月は生命保険何件取れそう?」「お客さんはすぐ帰さずに投信と保険とクレジットカードは絶対勧めてね」
上司・先輩から呪文のように毎回言われます。
ぶっちゃけ銀行で保険に入ったり、クレジットカードを作ろうとは思いませんよね。(笑)
内心ではそう思いつつも売らなくてはいけません。
効率は悪いけど、そうでもしないと経営が苦しいというのが今の地方銀行です。
入社年数×1割が辞める離職率の高さ
ざっくりとではありますが、入社5年目ぐらいまでの間に『入社年数×1割』の同期は辞めてしまうと思っていいと思います。
30代になるころには、残っている同期は半分かそれ以下です。
銀行は若手の離職率がかなり高いんですよね。
おもしろいことに転職する人の多くは、公務員を志望します。
安定を求めて銀行に入った人たちが、安定を求めて公務員に転職するのです。
地方銀行を辞めたくなる理由はこんな感じだと思います。
地方銀行を辞めたくなる理由
- 給料が少ない
- ノルマに追われる日々が嫌
- 人間関係(パワハラ、いじめ)
- 銀行に将来性を感じない
特に注目したいのが、銀行の将来性です。
銀行は絶対に安泰という常識が疑わしくなってきているのです。
地方銀行に将来性が感じられない
銀行のノルマが厳しい、人間関係が良くないというのはいつの時代も変わりません。
ですが、将来性は少なくともありましたよね。
マイナス金利で収益が右肩下がりなだけでなく、ネットバンクやネット証券にも顧客を奪われ、経営的にも好転することは難しいと思います。
もちろん、一個人の見解なので参考程度にしてほしいのですが、同じように思っている銀行員の方は多いと思います。
転職を考えるなら若いうちの方が確実に良いですよ。
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